量産盤 (制御盤・通信盤・電源盤)について
量産盤は盤筐体のコストとその盤内部に取り付ける制御機器とそこへの配線の作業効率を、設計段階で検討することが重要です。この工程での設計図が、単品盤や、2・3ロットの盤とは違い、繰り返し生産する度にコストに跳ね返ってくるからです。盤の製作において、鋼板からの筐体製作でもっとも工数がかかる工程は、溶接と塗装です。溶接は職人の技術力が大きく影響するため効率化が非常に難しい点、塗装は設備ありきの為です。量産盤は以下のこの工程を上手く調整するかがポイントとなります。
量産盤 (制御盤・通信盤・電源盤)の特徴
量産盤を設計の中で最も株式会社マエショウが得意としている技術が、溶接レスの盤筐体構造です。これは、従来の箱型の筐体の扉面をつける構造ではなく、盤のフレームを製作してそこへ6面方向からパネルをビスで固定するという製作方法になります。6面パネルビス組構造と当社では読んでおり、この構造では溶接工程がないため、作業者の溶接スキルに影響を受けることなく、また、製作する部品の最大サイズが小さくなる為、大型の塗装ブースでなくとも盤の塗装に対応することができます。この効率的な構造設計に加えて、板金加工と電気制御エンジニアリングの作業を並行して進めることができる利点を組み合わせ、月産2,000面の盤の製作を実現しているのです。
特徴① | 月産2,000面の盤の生産能力 |
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特徴② | 溶接レスの6面パネルのビス組構造による短納期と安定品質 |
特徴③ | 板金加工と電気配線の同時作業 |
日本国内で板金加工機械であるシャーリングやベンディング、レーザー加工機、溶接機や塗装設備を持ち、さらに電気制御エンジニアリング部を持っている盤メーカーはそれほど多くありません。この2つの技術と設備と人員を持つ、株式会社マエショウの社内の様子、6面パネルビス組構造の盤の一部を下記にご紹介いたします。