Answer (回答)
弊社は屋外筐体を多く生産しております。
筐体内部に砂、ホコリ、水等が侵入してしまうと搭載機器の破損、筐体内部のサビ浸食につながるため、設置場所などに応じて防塵、防水構造が必要になります。
弊社では「日本工業規格;JIS C 0920/電気機械器具の外郭による保護等級」で定められた保護等級で屋外盤を製作しております。
下記にて防塵性能、防水性能の保護等級(IPコード)を記載します。
【防塵性能】
保護等級(IPコード) | 保護の内容 |
IP0X | 固形物に対する保護がされてない。 |
IP1X | 直径50mm以上の固形物が隙間から内部に入らない。 |
IP2X | 直径1.25mm以上の固形物が隙間から内部に入らない。 |
IP3X | 直径2.5mm以上の固形物が隙間から内部に入らない。 |
IP4X | 直径1.0mm以上の固形物が隙間から内部に入らない。 |
IP5X | 電子機器等に対して有害な影響がでるほどの粉塵が隙間から内部に入らない。 |
IP6X | 粉塵が隙間から内部に入らない。 |
【防水性能】
保護等級(IPコード) | 保護の内容 |
IPX0 | 水に対する保護がされてない。 |
IPX1 | 製品上部から垂直に落ちてくる水滴に対して保護されている。 |
IPX2 | 製品を15度傾けた状態で垂直に落ちてくる水滴にたいして保護されている。 |
IPX3 | 製品上部から両側に60度までの角度で流量10L/minで噴霧水に対して保護されている。 |
IPX4 | 製品のあらゆる角度から流量10L/minで噴霧水に対して保護されている。 |
IPX5 | 製品のあらゆる角度から流量12.5L/minで噴流水に対して保護されている。 |
IPX6 | 製品のあらゆる角度から流量100L/minで暴噴水に対して保護されている。 |
IPX7 | 水没しても浸水しない。 |
IPX8 | 継続的に水没しても浸水しない。 |
数字が大きくなるにつれて、性能が高まります。防塵等級は“IP6X”、防水等級は“IPX8”とそれぞれ表わされます。
弊社、屋外盤の保護等級はIP44相当を基準としています。
防塵等級、防水等級ともにIP“3~6”の試験を行える設備があります。
お客様のご要望に応じて設計、製作、試験を行う事ができます。
気になることがありましたらご気軽にご連絡ください。