Answer (回答)
塩害地域に設置するにあたって設置状況に合わせた仕様にすることが大切になってきます。塩害地域は潮風の影響を受けるので耐食性の高い鋼材でなくてはいけません。
弊社の基準では耐塩、重耐塩共にステンレス鋼板(SUS304、SUS430)・溶融亜鉛めっき鋼板(ZAM)などを使用することになっております。
※お客様からのご要望があればそちらを使用して製作することも可能です。
実際にお客様からご要望があり溶融亜鉛メッキ後に塗装を施した製作実績もございます。
ステンレス鋼板(SUS304、SUS430)
特徴
錆に強いと言われており医療の分野、水回り用品などでも多く使用されております。
ステンレスは表面に不動態皮膜と呼ばれる薄い膜が形成されます。その膜のおかげで酸化されるのを防いでくれます。
屋外の盤・筐体に使う場合のメリット
様々な場所で使用されるほど錆びに強く、きれいで汚れにくいため塗装する必要がない。
鋼板自体が錆びに強く上に、さらにその表面に塗装も可能。塩害地域に設置する重耐塩塗装の使用では、表面に塗装を行います。
デメリット
コストがかかる。
熱が伝わりやすいので溶接した際ひずみが大きくでてしまう。
ZAM
特徴
亜鉛-アルミニウム6%-マグネシウム3%のメッキ層をもつ溶融メッキ鋼板で、耐食性が溶融亜鉛メッキ鋼板に比べて10~20倍優れており錆びにくい鋼材です。
メリット
SUSよりもコストがかからない。
切断面に関してもメッキ層から溶け出したマグネシウム・アルミニウム等、微細な亜鉛系保護皮膜が切断面を覆ってしまいますので耐食性も優れてます。
デメリット
ZAM材は表面にめっき加工が施されており、溶接時にグラインダーで仕上げてしまうと表面のめっき層が剥がれてしまい耐食性が損なわれてしまいます。そのための対策をする必要があります。
※どちらの鋼材も絶対錆びないというわけでなく、あくまで錆びにくい鋼材となります。
弊社では材料の他に塗装も耐塩、重耐塩によって塗装の仕様も変えております。
※下記塗装に関しての記事
>>>重耐塩塗装仕様について教えてください。
材料と塗装を変えることにより塩害地域でも錆にくい製品を製作させていただいております。
耐塩、重耐塩の盤でお困りのことがありましたらお気軽にお問い合わせください。