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高耐食溶融亜鉛めっき鋼板の一種であるKOBEMAGを使った盤の防水性能構造を下記に説明いたします。
まず、大きな特徴として、KOBMAGは耐食性が優れている反面鋼板表面に施されたメッキ層である亜鉛やマグネシウムが低融点金属なので溶接した際の熱によりメッキ層を溶けたり蒸発してしまうことで溶接の邪魔をし溶接の食いつきが悪くなるというデメリットがあります。表面のメッキ層を剥がして溶接をする方法もありますが、メッキ層を剥がした所の耐食性は落ちてしまい、注意と対策が必要になります。
また、防水性については、溶接やコーキングを施し密封性を高めることで防水性を満たす盤構造となります。

マエショウでは、以下の溶接構造ビス組立の2つの構造で防水性能がある盤の製作が可能となっております。

溶接構造   : 角部や隙間角部や隙間等を溶接して盤の製作を行う。
⇒ 一般的な耐食鋼板:SUSなどがこの構造

ビス組立構造 : ビス留めによる固定で盤の製作を行う。
⇒ 溶接ではなく、鋼板表面のメッキ層を活かすビス止め構造になり、KOBEMAGはこちらの構造

※溶接構造、ビス組立構造の防水性能として、保護等級IPX4相当の防水試験に合格できる構造になっており、社内にIPX5相当の防水試験の実施が行える設備を有しております。

溶接構造

メリット
・剛性が高い。(ビス組構造に比べ)。※剛性とは、曲げやねじりの力に対する、変形のしづらさの度合いのこと。
・単純な構造で、曲げ作業の負担が少ない。
・単品製品は溶接構造で製作した方がコストダウンになる。

デメリット
・溶接技能が必要。
・歪が発生し、歪の修正作業に多大な時間とコストがかかってしまう。
・仕上げ作業をした場合、表面のめっき層を剥がしてしまい生地がむき出しになる為、表面処理対策が必要になる。

ビス組構造

メリット
・ビス留めである為、誰でも作業が可能。
・歪が発生しない為、歪の修正作業を無くせる。
・量産品はビス組構造で製作した方がコストダウンになる。
・設置現場での組立が可能。

デメリット
・防水性能を施す工程が溶接構造よりも増加してしまう。
・構造が複雑になる為、曲げ作業の負担が大きい。

上記のように、溶接構造、ビス組構造には、それぞれメリット・デメリットがあります。その為、マエショウではお客様が求める要望に合わせて、どちらの構造が良いか、ご提案をさせていただいております。
その他、気になること等ありましたらお気軽にお問い合わせください。

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