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ZAMとは

ZAMは亜鉛(Zn)・アルミニウム(Al)・マグネシウム(Mg)が合わさった耐食性に優れた溶融亜鉛合金メッキ鋼板のことです。
屋内・屋外に関わらずに使用できる鋼材である為、マエショウでは多くの製品にZAMを採用しています。

溶接方法

マエショウでは以下の方法でZAMを溶接しています。

炭酸ガスアーク溶接(以下CO2溶接とする)
メリット
・薄板の溶接に向いている
・炭酸ガスが安価

デメリット
・スパッタ(溶接時に発生する細かい金属の粒子)が発生しやすく接合部の美観が損なわれる。

ミグ溶接
メリット
・CO2溶接に比べスパッタの発生が少ない為、接合部の美観が良い

デメリット
・不活性ガスが高価
・不活性ガスの影響でアークが不安定で溶接の溶け込みが浅くなりやすく、接合部の強度が低い

マグ溶接
メリット
・ミグ溶接に比べ溶接の溶け込みが深く、接合部の強度が上がる
・CO2溶接に比べスパッタの発生も少ない

デメリット
・非鉄金属に使用できない
・不活性ガスが高価

TIG溶接
メリット
・薄板、複雑形状でも溶接が可能
・スパッタの発生が少ない為、接合部の美観が良い

デメリット
・溶接の作業速度が遅いため、量産の製品には不向き

YAG溶接
メリット
・微細で精密な溶接が可能
・他の溶接に比べひずみが少ない
・接合部の美観が良い

デメリット
・溶接箇所の密着精度、溶接面の管理が必要
・製品サイズによっては溶接が不可

※その他の溶接方法ですとスポット溶接、スタッド溶接も可能です。

ZAM溶接での注意点

ZAMは他の鉄、ステンレス(SUS)に比べると溶接性が悪いというデメリットがあります。
ZAMのメッキ層である亜鉛(Zn)やマグネシウム(Mg)が低融点金属なので溶接した際の熱に
より
溶融・気化してしまうため、スパッタ、ブローホールの増加、クラックによる溶接部の
強度低下の原因になり
注意が必要になります。
もし、強度を出したい場合はZAMのメッキ層を剥がし溶接することで強度を高めることができます。
しかし、メッキ層を剥がした箇所はZAMのメリットである耐食性が失われてしますので対策が必要になります。

マエショウでは、上記の注意点を理解した熟練の溶接作業者が作業を行っています。